寝ちがえた! そんなときどうする?
一般的な肩こりは、くびや肩の筋肉疲労が少しずつ蓄積し、徐々に進行していくものです。
一方、起床時に突然、くびや肩に強い痛みを感じるという場合もあります。
筋肉や骨の損傷もみられず、病気が原因でもないくびや肩の痛みには、慢性的なものと急性的なものがあります。
急性の痛みの代表は、いわゆる「寝ちがえ」によるものです。
朝起きたら、くびすじが極度に痛くて曲げられないという経験は、誰もが一度はあるでしょう。
これは、主に寝具が身体に合わなかったリ、不自然な姿勢で寝ていたりすることで起こる組織の拘縮(つっぱって硬くなること)です。
寝ている問は、たとえ姿勢に無理があっても起きているときのように自由に変えることができません。
そのため、特定の筋肉やじん帯が極度に疲労してしまい、痛みが出るのです。
特に、激しく疲労しているときや泥酔しているときなどは、睡眠中に身体を動かすことが少なくなるため、寝ちがえを起こしやすくなります。
急激なくびや肩の痛みは、いわば「ぎっくり腰」のようなものです。
基本的には外的な力が加わることにより起こるのですが、背景には慢性的な筋肉疲労が関わっている場合もあります。
筋肉疲労の蓄積は、寝ちがえを起こしやすい土壌をつくります。
肩こりを放置していると、ある朝突然、急激な痛みに襲われることになりかねません。
そうなる前に、日頃から肩の筋肉を柔軟に保つよう心がけましょう。
急性の痛みの応急処置法
いざ寝ちがえたとき、あわてないように正しい処置法を覚えておきましょう。
急激な痛みに襲われたら、まずくびを動かさないようにし、安静にすることが大切です。
できればくびを固定するカラーなどを着けるとよいでしょう。

寝ちがえとは、筋肉が拘縮している状態ですがら、血行を促して筋肉をほぐすことが大切です。
蒸しタオルやドライヤーなどを使い、肩を温めましょう。
湿布を貼る場合には、冷湿布・温湿布のどちらを使用してもかまいません。
貼って、心地いいと感じられるほうを選んでください。
また、お風呂にゆっくりつかって全身を温めることも効果的です。
安静にして温熱療法を施せば、1週間程度で痛みが消える場合がほとんどです。
氷を包んだタオルを当てるなどして、患部を冷やし痛みの感覚を抑えるのもよいでしょう。
ただし、冷やすことは一時的に痛みを抑えるだけで、寝ちがえが治るわけではありません。
もし日常生活が送れないほど激しく痛み、くびをまったく動かせない状態であれば、整形外科医の診察を受ける必要があります。
なるべく安静にしたまま受診しましょう。
いずれにせよ、放置すると痛みが長期間残ったり、胸郭出口症候群に進行したりする恐れがあります。
「たがが寝ちがえただけ」と思わずに、少なくとも3日間は無理をしないということを心がけましょう。
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