複雑な動きをコントロールする筋肉たち
骨格の複雑な動きをコントロールしているのは、さまざまな筋肉です。
くび・肩・背中周辺の筋肉のなかでも目立って大きいのは、くびの後ろから肩甲骨全体を覆う僧帽筋です。
ほかにも、肩関節を包んでいる三角筋、背中から腰、脇を覆う広背筋なども大きな筋肉です。
身体の前側には、耳の下から鎖骨にかけて走る胸鎖乳突筋、胸全体を覆う大胸筋があります。
これらは、すべて身体の表面を左右対称に覆う筋肉で「表層筋」と呼ばれています。
表層筋をめくると、その下から「深層筋(インナーマッスル)」と呼ばれる筋肉群が現れます。
身体の深部にあるインナーマッスルは、影の主役としてさまざまな運動を支えています。
僧帽筋の下にある菱形筋は、肩甲骨を内側に引きよせるときに活躍しています。
くびの横面から肩にかがる肩甲挙筋は、その名のとおり肩甲骨を上げる役割を担うとともに、頭の重みを支えています。
また、インナーマッスルは正しい姿勢を保つためにも必要な筋肉群です。
このように重要な働きを担っているインナーマッスルですが、負担が大きくなり受け止めきれなくなると、その分表層筋に負担がかがってしまいます。
これが、肩こりの主な原因だといわれています。
「こる」とは、特定の筋肉に負担がかがることにより筋肉疲労が起こる状態です。
たとえば頭を前のめにしたまま長時間パソコンに向かっているときなどは、肩甲挙筋などが緊張状態に陥り、続いて僧帽筋にも負担がかかります。
筋肉はそれぞれつながっており、お互いに影響しあうもの。
くびや肩、背中の痛みのメカニズムを知るためには、このような筋肉のつながりを意識することが大切です。
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