肩こりの3大要因とは?
日本人は、肩こりになりやすいもの。
とはいえ、日本人なら誰もが肩こりになるわけではなく、周りを見わたせば「肩こりに悩んだことがない」という人もいます。
では、肩こりになる人とならない人の違いはなんなのでしょうか?
もっとも大きな違いは、日々の生活のなかに肩こりの要因があるがないがです。
もちろん、生まれつきの体質や体型も影響しますが、もともと筋肉が少ない人でも、生活習慣を見直すことで肩こりを遠ざけることができます。
見直しのポイントは、主に次の3点です。
(1) 適度に運動をしているか
(2) 正しい姿勢を心がけているか
(3) ストレスをためこんでいないか
これらは、肩こりを予防するためだけでなく、一般に健康によいとされる生活習慣のポイントでもあります。
健康全般のために生活習慣を見直すことが、肩こりを遠ざけることにもつながるのだと覚えておいてください。
逆にいえば、肩こりの3大要因は「運動不足」「姿勢の悪さ」「ストレス」といえるのです。
その理由を、これから順番に説明していきましょう。
楽な生活が招く「肩こり」
肩こりの3大要因のひとつ − 運動不足を助長しているのは、現代ならではの便利な生活です。
私たちの日常生活からは、身体を動かす機会が極端に減っているのです。
一般的なオフィスワークを例にとっても、仕事の連絡や発注など、かつては足を運ばなくてはならなかった用件も、いまやほとんどメールが電話で済ませられます。
ランチと通勤の時間に歩くのみで、ほとんど身体を動かすことがなかった一日も、場合によってはあるのではないでしょうか。
家事をする人にも同じことがいえるでしょう。
かつては重労働だった掃除や洗濯も、掃除機や洗濯機のおかげでずいぶんと楽になりました。
便利な器具が家中に備えられ、大きな動きをすることはほとんどありません。
買い物も、外出せずにインターネット等の通信販売で済ませられる時代です。
私たち現代人は、便利な生活と引きかえに身体を動かす機会を失っているのです。
「毎日、ほぼ1日中イスに座っている」「今日は肩より上に腕を上げなかった」などという人も珍しくありません。
生活が便利になることはよいことですが、その分、スポーツなどで運動不足を補う努力が必要だといえます。
姿勢の悪さは肩こりの元凶
肩こりの直接的なダメージにつながる3大要因のふたつめは、姿勢の悪さです。
姿勢が悪くなると、くびや肩、背中の筋肉に必要以上の負担がかがるからです。
にもかかわらず、残念ながら正しい姿勢を保っている人はあまり多くないというのが現状です。
姿勢を正しく保っている人は、脊椎がゆるやかなS字カーブを描いています。
しかし、姿勢が崩れるとそのS字も崩れてしまいます。
脊椎がゆがむと、正しい姿勢を保てなくなり、特定の筋肉に無理な力がかがります。
たとえば猫背の人は、脊椎が逆C字状に丸くなっています。
そういう人は、顔を前に向けるためだけでも、脊柱起立筋に相当の力をかけなければならないでしょう。
そのような筋肉の負担増が、肩こりにつながっているのです。
姿勢が乱れる原因は、筋力不足などさまざまですが、人それぞれのくせや習慣によるものも少なくありません。
特にイスに座ったとき、悪い姿勢をとるくせがある人が目立ちます。
パソコン画面に顔を近づけるために背中を丸める人や、イスに浅く腰掛けてくびだけ前に伸ばす人などをよく見かけるでしょう。
そのような姿勢は、骨格がゆがみ筋肉が疲労するもとになります。
もうひとつ問題なのは、仕事中は特に同じ姿勢のまま動かない人が多いこと。
長時間同じ姿勢を保ち続けると、筋肉がずっと緊張し続けてこリ固まってしまいます。
ですから、仕事中でも座りっぱなしでいることのないように、ときどき身体を動かすことが大切です。
ストレス社会は肩こり社会?
「ストレスが原因で肩こりになる」と聞くと、意外に思う人もいるでしょう。
あまり知られていませんが、ストレス性の肩こりは年々増加していると考えられています。
肩こり人口の増加は、現代社会にストレスが蔓延していることと深く結びついているのです。
人体の体温調節や血液循環、呼吸などをつかさどる神経を自律神経といいます。
強いストレスを受けると、この自律神経のはたらきに乱れが生じ、血流をコントロールできなくなります。
結果、血行障害を起こしやすくなり、その血行障害が肩周辺で起きた場合、肩こりにつながるのです。
ほかにも、自律神経の乱れは動悸やめまい、のぼせなどの不定愁訴につながります。
また、ストレスを受けたときに脳から発信された情報が、神経を伝わり肩周辺の筋肉を緊張させることがあります。
これが、ストレス性の肩こりが発生する第2の原因です。
現代日本に生きる人は、多かれ少なかれストレスを抱えているもの。
ストレスの強さや受けた期間などによって、また個人差によって、身体に現れる影響はいろいろです。
特に真面目で几帳面な人、心配性の人、責任感が強すぎる人などはストレスの影響を受けやすいタイプといえます。
思いあたる人は、なるべくストレスを避けるとともに、自分なりのストレス発散手段を見つけておくとよいでしょう。
あなたの肩こりは、もしかしたらストレスの存在を教えてくれる危険信号かもしれません。
ほかの症状が出る前に、ストレス解消を心がけてみましょう。
まだある肩こりの意外な要因
肩こりの3大要因は、「運動不足」「姿勢の悪さ」「ストレス」ですが、要因はこれらだけではありません。
くび・肩・背中にはさまざまな負担がのしかかっており、いくつもの要因が複雑にがらみあってこりが生じることも少なくないのです。
まず、骨格そのもののゆがみが原因になる場合があります。
骨格が左右対称ではなくゆがんでいる人は、くびや肩の筋肉のうち左右どちらが一方が緊張を強いられています。
歯のかみ合わせが悪い人や、左右の足の長さが違う人も肩こりになりやすいといえるでしょう。
また、もともと身体のゆがみがなくても、足を組んだりほおづえをついたりするくせがあると、骨格がゆがんでいくので注意しましょう。
目が悪いことや眼鏡が合っていないことも要因になります。
さらに、髪型や服装、靴の高さ、普段持ち歩く荷物の重さも影響します。
肩こりが職業病となる仕事の代表格は、パソコン作業を主としたデスクワークとタクシーなどのドライバー。
どちらもほぼ1日中、両腕を中空に留めたままの姿勢を長時間続けざるをえません。
また、目や神経を酷使するところも共通しています。
一方、いがにも肩への負担が大きそうな、運送業など重い荷物を上げ下げする仕事では、実はそれほど肩こりにはなりにくいといわれます。
重い荷物はたしがに肩を直撃しますが、筋肉を動かしていることで負担が集中しないせいでしょう。
いずれにせよ、職業病だからとあきらめず、要因を一つひとつとリのぞく努力が大切です。
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