組織の変性は避けられない要因
もうひとつ、人類が肩こりになる宿命的な要因があります。
それは、老化 − すなわち、組織の変性です。
組織の変性というと、中高年以上に起こることだと思っている人は多いでしょう。
確かに、白髪や老眼といった目に見える変性は高齢者ならではのものですが、目に見えない身体の内部の変性は、成長が止まる20歳前後から徐々に始まっています。
前に「肩こりになる人は働き盛りに多く、60歳以上では減少する」と述べたのは、こうした理由があるのです。
肩こりにつながる変性の原因といえば、筋力の低下が挙げられます。
筋力が衰えると、正しい姿勢を維持することが困難になり、特定の筋肉に過度の負担がかがります。
それにより筋肉疲労が起こることが、くびや肩、背中のこリにつながるのです。
特に30代〜40代の働き盛りの人は、運動をする時間がとりにくいため、筋力不足に陥りやすいという要因があります。
また、椎骨と椎骨の問にある椎間板も、20歳を越えると変性しはじめる組織です。
椎間板の変性は、肩こりとおおいに関わっています。
水分を失い硬化した椎間板は、椎骨のクッションとしての役割を果たしきれず、脊椎の変形を招きます。
脊椎は変形するとゆがみ、姿勢の悪化につながります。
それが、肩こりを引き起こしてしまうのです。
また、椎間板じたいの損傷により、肩こりとは別のくびの痛みが生じる場合もあります。
組織の変性は避けては通れませんが、可能な限りくい止めることはできるはず ー。
あきらめずに、組織の変性に打ち克つ生活習慣を身につけましょう。
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