自由な動きを可能にする「肩」と「背中」の骨格
肩は、主に肩甲骨・上腕骨・鎖骨で構成されています。
腕とつながっており連動して動くので、非常に複雑でバリエーションに富んだ動き方をします。
それを可能にしているのは、多数の関節の存在です。
肩周辺には、左右それぞれ7つもの関節があり、それらが連動して肩や腕の自由な動きを保障しています。
そのなかで特に可動域が広いのが、一般に「肩関節」と呼ばれている「肩甲上腕関節」です。
背中の上部に左右ひとつずつついている「肩甲骨」と、二の腕にある「上腕骨」で形成される関節で、上腕骨の上端の丸い部分が、肩甲骨の浅いくぼみ(肩甲骨関節窟)にはまることで接合しています。
ほかの関節のように深くかみ合っているわけではないので、可動域が大きくなります。
ただし、接合が浅い分不安定で、上腕骨がはずれやすい、つまり脱臼しやすいのが弱点です。
肩関節は、全身の関節のなかでもっとも脱臼を起こしやすく、しかも一度脱臼するとクセになるといいます。
そのため、柔道やラグビーなど、肩を激しくぶつけるスポーツの選手には、何度も脱臼を繰り返す人がいます。
肩関節にダメージを与えるのは運動だけではありません。
肩には、両方で体重の8分の1の重さといわれる腕が常にぶら下がっているのです。
重い荷物を持ちながら大きな動きをするという点では、肩もくびと同様、負担の大きい部分といえるでしょう。
肩甲骨は、上腕骨のほか、鎖骨や胸郭とも関節でつながっています。
腕を胴体につなげたまま、複雑な動きをするためには多数の関節が必要なのです。
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