くびの病気 − 頸椎はトラブルの出発点
「くびになる」「くびが回らない」などという言葉があるように、昔からくびは人体のかなめと考えられてきました。
実際、くびは負担が集中しやすくトラブルが起こりやすい部分です。
またそれだけでなく、くびは人体の中枢といえる神経の出発点でもあります。
頸椎の中心には脊柱管という空洞があり、脊髄が通っています。
脊髄は、脳からくびの後ろを通り、背中・腰まで到達する太い神経の束です。
それは、椎骨と椎骨の間を通るたびに左右に枝分かれしていきます。
枝分かれした神経は、末梢神経として身体のすみずみまでのびていきます。
太かった脊髄も、枝分かれしながら腰椎部分までくると細くなります。
神経が枝分かれする部分を神経根といい、頸椎を構成する7個の椎骨に対し、神経根は8対です。
そのうち上方の神経根は後頭部やくびに、中ほどは肩や背中に、下方は腕にのびていきます。
頸椎に連なる胸椎・腰椎の椎骨からも神経が枝分かれし、各々ひざ上やひざ下などにのびています。
頸椎の脊柱管は胸椎・腰椎に比べて狭いので、スペースに余裕がありません。
にもかかわらず、太い脊髄が通っているため、ちょっとしたことで刺激を受けやすいのです。
その刺激は、肩や腕、背中だけでなく、全身にしびれや痛みをもたらしかねません。
くびが人体のなかでも非常に重要なのは、全身に刺激を伝える神経の要衝だがらなのです。
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