頸椎をスムーズに動かすためのかなめ − 「椎間板」とは?
くびは、かなめとなる頸椎が1本の骨ではなく、7個の椎骨によってできているからこそ広い可動域を有していますが、ただ骨が連なっているだけでは、椎骨同士が接触してしまい、重みや衝撃ですり減ったり損傷したりして柔軟には動きません。
それらを防ぎ、スムーズな動きを保障しているのが、椎骨と椎骨の問に挟まっている「椎間板」です。
頚椎も含め、脊椎を構成する24個の椎骨の問には、すべて椎間板があり、クッションの役割を果たしながら、頸椎の動きに対応しているのです。
椎間板は成分の約80%が水分という、非常に弾力性のある円盤型の組織であり、ゲル状の髄核が線維輪という丈夫な組織で何重にもくるまれています。
くびを前後左右に曲げるたびに柔軟に形を変え、直立すると元の形に戻ります。
細いくびが重い頭部を支えながらスムーズに動くのも、この椎間板というクッションがあるおかげなのです。
しかし、年齢を重ねると、椎間板の水分は徐々に少なくなっていき、厚みや柔軟性を失っていきます。
薄く硬くなった椎間板は、重みや衝撃を十分に受け止められず、椎骨の磨耗や損傷を防ぐことができなくなります。
その結果生じた椎骨の変形が、くびや肩の痛みにつながることもあります。
また、椎間板が硬化すると、線維輪に亀裂が生じ髄核が飛び出やすくなります。
これが、周囲の神経を刺激し、痛みにつながる場合もあります(椎間板ヘルニア)。
くびのスムーズな動きのためになくてはならない椎間板。
その反面、トラブルの要因にもなりうる存在だということを覚えておきましょう。
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