負担を支える「くび」の骨格と筋肉
身体のなかでも非常に重要な役割を果たしているくび。
その構造をみてみましょう。
くびは、可動域が非常に大きい部分です。
前に約60度、後ろと左右に約50度倒すことができ、振り向くときには約60度もねじることができます。
これほど大きな可動域を有している理由は、危険をすばやく察知するためだといわれています。
人間の頭部には目や耳など情報収集のための器官が集まっていますが、それらの器官をさまざまな方向に向けることで外部からの情報を正確に収集し、身を守ることができるわけです。
その大きな動きを可能にしているのは、頭蓋骨から連なる「頸椎」です。
頸椎は7個の椎骨から構成されており、それぞれが負担を受け止めることで、くびの激しい動きに耐えています。
頸椎の動きを主に支えているのは、くび周辺の筋肉ですが、なかでも、くびの後ろにある「脊柱起りつきん立筋」の働きは重要です。
脊柱起立筋は、頭を倒すときには適度に伸展して倒れすぎを防止し、頭を起こすときには大きく収縮することで上に引っ張り上げます。
もし脊柱起立筋がなければ、頭を直立させることも、うなだれた頭を起こすこともできないでしょう。
重い頭部を常に真上に掲げているだけでも、くびには相当な負担がかがっています。
頭部の重量は、成人で約3〜4�sと、11入りの牛乳パック3〜4本分に相当するほどです。
ですから、ただまっすぐに立っているだけでも、くびは疲労しやすいのです。
これが、くびや肩、ひいては背中の痛みにつながる大きな要因となるのです。
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